お名取

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五月の舞の会(吉村会)のプログラムを見たイズミとマナから、こんな質問が出た。

イズミ、「この、吉村なんとかっていう名前は、お弟子さんたち、皆持ってるの?」
私、「ううん、お名前は名取試験を受けて、それに合格した人がもらえるのよ」
イズミ、「えっ、試験があるの?」

というわけで、名取試験についての説明を。
まず、お師匠さんのお稽古場に入門し、ある程度の演目をお稽古して、そこそこ上達してきたら、名取試験を受けることができる(これは自薦でもよし、お師匠さんからの推薦でもよし)。試験演目は吉村流の場合、『茶音頭』、または『古簾の戸』から選ぶ。決められた試験日に、お家元と他の理事の先生方の前で、試験演目を舞う。その結果が良ければ合格となり、晴れて名取になれる。
日を改めて名取式が執り行われ、お家元よりお免状、名入りの扇子、名前が記された札、お杯を頂戴する。以上。

マナ、「あの、名前って自由に付けていいんですか?」
私、「原則的には、これまで付けられたお名前とダブらなければ、何でも自由よ。たいてい、自分のお師匠さんのお名前から一字もらったり、あるいは、お師匠さんに名前を考えていただく場合もあるけど、自分の希望があれば、何でも言ってかまわないのよ」
イズミ、「この名前って、絶対に持たなくちゃいけないの?」
私、「いいえ、絶対ってことはないわ。現に、持たないでずっとお稽古を続けている人もいるもの」
マナ、「でも、名前を持つと、やっぱり、うまくなるのかなあ?」
私、「まあ、それは人ぞれぞれで・・・・・・」
イズミ、「あの、試験を受けるってことは、受験料みたいのを払うの?」

そう。試験料、そして、受かった場合にはお名取料がかかるのだ。金額は流派によってまちまちだが、おしなべて高いので、名取になりたい人は、十分働いて、今から貯金をしておくほうがいいだろう。

イズミ、「それじゃあ、アルバイトしかしてない学生なんか、取れるわけないじゃん」
私、「そうねえ、パパとママにこれ以上苦労かけるわけにもいかないし、まあ、社会人になってから、頑張って稼ぐことね」

イズミとマナは釈然としない顔をしてたが、とりあえず、名前だけは先に考えておくことで我慢することにしたようだ。

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